Melting Pot of Thoughts

SaaSスタートアップのCTOです。思考の整理のため考えたことをメモ書きレベルでアウトプットしていくブログです。

ポジティブなフィードバックは『できて当然のこと』にもするのが良い

先週ネガティブなフィードバックを活かす方法(以下記事)について書いてみたので、今週はポジティブなフィードバックを活かす方法について書いてみます。

前回記事

 

ポジティブなフィードバックは『称賛する』と同義です。
ポジティブなフィードバックはネガティブなものと違い、聞いていて気持ちいいので特に工夫しなくても受け取ってもらえます。

なのでフィードバックを受け取る側で意識することは特にありません。
今回はフィードバックを贈る側がどうすればポジティブなフィードバックの価値を最大限に高められるかについて考えてみます。

 

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個人的に重要だと感じるポイントは『特別なことだけではなく、できていて当然なことも称賛する』ことです。
『できていて当然なこと』については、基本的にフィードバックを受け取る機会もなく、またチーム内で議論の対象とされることもありません
しかし自分自身としてもできていることが当然だと感じていつつも、「本当にうまくできているのか」や「ここまでやる必要はあるのか」などについて確信は持てていないこともあります。
そういった事柄に関してフィードバックをすることで、フィードバックを受ける人は自身が普段特に考えずに取っている行動について振り返る機会を得ることができます。
フィードバックを贈る人も、相手の行動がたまたま正しいだけなのか背景意図まで含めて正しいのか確認する機会になります。

 


例を挙げてみます。
例えば「あなたが書いたIssue(チケット)のタイトルはわかりやすい」とフィードバックするとします。

通常、Issueのタイトルを一見してわかりやすいものにすべきであることは当然のことです。
Issueのタイトルがわかりにくいときに「タイトルがわかりにくいので、わかりやすくしてほしい」とネガティブなフィードバックを送ることはありますが、「タイトルがわかりやすい」とポジティブなフィードバックを送ることは少ないのではないでしょうか。

しかしこのフィードバックを送ることで、フィードバックを受けた側としては「Issueのタイトルの読みやすさ」というトピックについて自分の頭で改めて考えることになります。

「なぜタイトルが読みやすいと他の人は嬉しいのか」
「どういう書き方だとタイトルが読みやすいのか」
「タイトルを読みやすくするために自分が割いている時間や集中力はどれぐらいなのか」
など、自身が無意識にとっていた行動について振り返る機会が得られます。

 

特にチームに入って日が浅い人には積極的にこういったフィードバックをしたほうがいいと思います。チームに入ったばかりの人は、まだチーム内の暗黙的な常識や仕事の進め方がわかっていないので、「できていること」に対して「その行動を続けてほしい」とフィードバックを送ることは、スムーズなオンボーディングをする上で重要です

 

また『できて当然のこと』は仕事の基礎にあたる重要な部分ですがその部分の強化に繋がります。個人が「基本的なことが当たり前に速く正確に高くこなせること」は、チーム全体のパフォーマンスを上げる意味で重要です。
フィードバックの対象はIssueのタイトルについてであったとしても、受け取った人が「共有される資料の読みやすさ」というより抽象度高いトピックについて考えることになれば、今後チームでの仕事がより円滑に進むようになります。

 

さらには称賛すると相手はモチベーションも上がりますし、ネガティブなフィードバックの前にポジティブなフィードバックを送ることでネガティブな話も聞き入れてもらいやすくなります。

特別なことだけに対してポジティブなフィードバックを贈ろうとするとたまにしか称賛しない人になってしまいますが、『できて当然』のことにも積極的にポジティブなフィードバックを贈ることで話を聞いてもらいやすくなり人間関係も円滑になります。

 

 

意識しないとなかなか『できていて当然』のことについては称賛することは少ないかと思います。なぜなら読んで名のごとく『できて当然』だからです
改めて『できて当然のこと』ができていたらを積極的に称賛する重要性について考えてみました。