Melting Pot of Thoughts

SaaSスタートアップのCTOです。思考の整理のため考えたことをメモとしてアウトプットしていくブログです。

日によってコミュニケーション密度を変える働き方

普段プログラミングしていて感じるのは、「細切れではないまとまった時間が確保できていないと集中して作業できない」ことです。

「あと1時間後にMTGがある」というだけでなぜか深く集中に入り込めなくなります。

深く集中するとそこから抜けるのに負荷がかかるので、直近の予定があると深く入り込みたくなくなるからかもしれないと想像しています。

 

 

私はコロナ禍を機にフルリモート勤務になり、まとまった時間がとりやすくなり集中できる時間が増えました。

フルリモートだと生産性が下がるという意見も世の中的には結構聞きますが、自分個人としては生産性が上がったような感覚があります。

 

 

一方で、一人で集中して作業し他の人とコミュニケーションをとらないスタイルを続けていると、日常的な刺激がなくてマンネリ化してくるなというのも感じるようになりました。

徐々に日々の業務を淡々とこなすようになっていき創造性や活力が失われていくイメージです。

そういったわけで、雑談でもいいので人とコミュニケーションをとったり、仕事の事柄に関して議論を交わしたりという時間もすごく大事だなとフルリモート勤務を通じて感じさせられました。

 

 

1つ難しいのはこの「一人で作業するまとまった集中時間を確保する」のと「コミュニケーションを積極的にとり活発に議論する」のが両立できないことです。

せっかくチームメンバーで改善アイデアを交換しあうようなクリエイティブな場があったとしても、それが「まとまった作業時間」を分割するような形で間に差し挟まってしまうと、個人のクリエイティブな時間を阻害してしまうことになります。

 

 

私個人の考えとしては、『日によって極端にコミュニケーション密度を変える』のがこの問題に対するいい解決策じゃないかと思っています。

私自身の具体的なスタイルを例をとると、
「月曜日は(10分程度の朝会を除き)一切MTGを入れず、プログラミングに一日中集中する」
「金曜日は様々なMTGが入るようにし、コミュニケーションを積極的に行い、土日にじっくり考えるような中長期的なアイデアなどが得られるようにする」

という極端な設計にしています。

 

 

難しいプログラミングの課題などは「3時間程度やってみたが壁にぶつかり、休憩がてら仮眠をとったり散歩したりしたら、良い解決方法が閃いた」ということがよくあり、作業時間の単位としては2時間とかではなく5時間くらい取れると、落ち着いてじっくりと課題に取り組めます。

そういった背景で私は月曜日をプログラミングのみに集中する日にしています。

なおSlackのようなチャットが開いていると気になって集中できないたちなので、多くの時間チャットを閉じて作業しています。(以下の記事でもその話について書いています)

doyaaaaaken.hatenablog.com

 

金曜日を積極的なコミュニケーションの日にした背景は、土日にじっくりと得たアイデアについて考えたいからです。

また平日途中(水曜とか)にそういった良いアイデアを得たとしても、むしろそのアイデアが気になって集中できなくなってしまうからという理由もあります。

 

 

こういった日によってコミュニケーション密度を意識して変える働き方はオススメです。

「コミュニケーションが積極的に行われておりいつでも議論や相談ができるチーム」というのは良いものだと思いますが、「あえてコミュニケーション密度を思いっきり薄くする日をもうけることの大切さ」について今回の記事では書いてみました。