Melting Pot of Thoughts

SaaSスタートアップのCTOです。思考の整理のため考えたことをメモとしてアウトプットしていくブログです。

1 on 1のテーマは人により大きく異なる

"1 on 1"は色々な会社で行われている人気の制度で、今やノウハウが本にもネットにもたくさん落ちています。

 

よく言われている1 on 1の原則としては、以下のようなものがあるかと思います。

  • 1 on 1は1 on 1を受ける人のためのもの
  • 1 on 1をする人は話を傾聴する
  • 話した内容の記録を残す

私が自チームの1 on 1の設計について考えるとき、いくつかの本やネット記事を参考にしましたが、これらの原則は共通して書かれていました。

一方で「1 on 1で話すべき内容」というテーマについては、情報元ごとに言っていることがバラバラでした。

 

 

例えばとある会社では「1 on 1の目的はキャリア育成」と定めているそうですし、他の会社でも「1 on 1内で必ずプライベートな雑談を挟もう」というルールが決められているケースもあるそうです。

それらのキャリア目標の話やプライベートな雑談は1 on 1のテーマとして間違いなく重要ではありますが、個人的な経験から言うと必須で話さなければいけない全員共通テーマにはしないほうがいいと思います。

現場の業務にあまり詳しくない上司にスペシャリストの人が自身のキャリア相談をしても全く実りがないですし、プライベートな話をしたくない人にプライベートな話をすることを強制するのはむしろ信頼を損ねる結果になるからです。

 

 

個人的には『シリコンバレー式 最強の育て方 ―人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング』という本にあった、以下の図が1 on 1のテーマとしては網羅性が高くわかりやすいため参考にしています。

 

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シリコンバレー式 最強の育て方 ―人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング』より引用

 

私は1 on 1では基本的にこの図に書かれているような内容について話しているのですが、人によってメインとするテーマが全く異なるなというのを感じます。

これからキャリアを伸ばしていきたい人とはキャリアの話ばかりしますし、業務を俯瞰して見なければいけない立場の人とは業務改善についての話ばかりします。

そのため、固定の全員共通テーマを設けるよりも、2人で話し合って(できれば1 on 1を受ける人起点での提案で)、話し合うべきテーマについて個別に決めていくのがいいんじゃないかと思っています。

 

 

というわけで「1 on 1のテーマは人により大きく異なる」話でした。