Melting Pot of Thoughts

SaaSスタートアップのCTOです。思考の整理のため考えたことをメモとしてアウトプットしていくブログです。

考えることを仕組み化する

毎日を淡々と過ごしていると、刺激を受ける機会が少なくなり、思考が停滞しがちです。特にコロナ禍で外出する機会が減ったことで、何気ない日常から受けていた刺激などがなくなりました。「日が経つのが速くなった」と感じる人も多いそうです。

思考の停滞に伴い、物事を深く考える機会も減ったように感じます。そういった機会は大変重要ですが、なかなか意識したところで設けられるものでもありません。この記事では自分なりに実践している、考えることを仕組み化する方法について書きます。

 

 

私が考える一番の方法は、定期的にアウトプットをすることです誰かに口頭に説明するという形もアウトプットですし、より具体的な形で言えばブログ・日記・メモ書きのような文章やソースコード・Webアプリなどの形もアウトプットです。

私が実際にとっている方法は、今まさに読まれているこのブログです。私の場合、毎週必ずなにかのテーマについて考えてブログを投稿するようにしています。考えを文章に落とし込むには深い部分まで考え込まないと書けないため、考えるための非常に良い機会になっています。
(ブログのを書き始めた背景については、以前別記事でも書いています) 

doyaaaaaken.hatenablog.com

 

人に対し自身が考えていることを説明するのも有効です。仕事だと1on1を毎週か隔週でしている人は多いと思いますが、『1on1を受ける側の人が自分が考えていることについて語る』ことで、考えることを仕組み化できます。

具体的に私が1on1を受ける人にしてもらっている方法を書くと、事前に1on1の議事録に自分の管轄している業務について考えていること(うまくいっている点・課題点・対応策など)を記載しておいてもらい、それを1on1(30分)の大半の時間を使い説明してもらっています。

頭の中で考えていることをテキストに落とし込む過程で、大抵の場合粗がたくさん見つかります。頭の中の段階だと完璧に思えていたアイデアがテキスト化し論点を整理することで、方向性の誤りや実現する上での障壁などに気づくのです。「1on1前にテキスト化する」「1on1中に口頭で説明する」というアウトプットの過程を経て思考を洗練することができます。

また30分間もあると、説明対象の事柄について多角的に説明できないと時間が経過しません。そのため自身の業務について様々な観点から説明できるような俯瞰して考える力が鍛えられます。

 

 

アウトプットせずとも、休日の時間にリラックスしながら頭の中でぼーっと考えを巡らせるのが良いという人もいるかもしれません。確かに漫然と考えるのも大事でそういった時間も設けるべきですが、それとは別にアウトプット自体も定期的にしたほうがいいです

漫然と考えることは、アイデアを発散したり、物事の全体像やビジョンを考えたり、突拍子もないアイデアなどを得るのには向いています。一方で、そのアイデアの実現可能性や論点の整合性などといった解像度の高さはアウトプットすることでしか得られません

アウトプットするとアイデアの解像度がぐっと上がります。それによりアイデアをより改良することができるようになったり、あるいは全く別のアプローチを考えつくこともできるようになります。

 

両者の方法を組み合わせるとより良いです。つまりリラックスできる時間に漫然と考えて得たアイデアを、アウトプットすることで解像度を高め、そして解像度が高まったアイデアを元に再び漫然と考える、、、というサイクルです。

ただし大抵の人はリラックスして考える時間は自然と確保できますが、アウトプットをする時間は意識しないと確保できないのではないかと思います。そのため、ブログ・1on1・あるいはその他の方法などで仕組み化することで、習慣的にじっくりと考える機会を得ることをおすすめします。

 

以上、「考えることを仕組み化する」でした。