最近はITエンジニア向けの勉強会が世で毎日のように開かれています。Compass, TECHPLAY, Doorkeeperなどのサービスを見れば、面白そうな勉強会をたくさん見つけることができます。見に行けるだけでなく登壇ができる(自分が発表者になれる)ものもあります。勉強会によってスタイルは様々でありバラエティに富んでいます。
私自身、最近よく視聴者側・登壇者側のどちらででも勉強会に参加するようになりました。”なりました”と書いているのは、昔は全然参加していなかったためです。最近になり良さがわかるようになり、会社を通じて勉強会の立ち上げまでするようになりました。
自身で勉強会を設計する際に改めて勉強会に参加する意義について考え直すことになりました。その中で最終的に、勉強会に参加する意義は「知的刺激を受けること」と「セレンディピティ(偶然の幸運)に出会うこと」であり、特定テーマについて勉強することが主目的ではないと考えるようになりました。この記事ではそのテーマについて書きます。
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前に書いたとおり、私は昔は勉強会にあまり参加していませんでした。理由は、登壇する側として参加することには意義があると思っていましたが、見る側として参加することにはあまり意義を感じていなかったためです。
特定技術について体系的に勉強したいのであれば技術書が向いていますし、特定のトピックについて調べたいのであればネット検索をかけたほうが早いですし、最新情報をキャッチアップしたいのであればTwitterでその道の人をフォローしたほうが効果的です。
しかしここ1, 2年で勉強会によく参加するようになりました。大きな理由としては、私自身がスタートアップという小規模組織で数年働く中で同じプロダクト・チームで仕事をしていたためです。世間の技術トレンド・他社の技術事例・自身が普段扱わない技術などについて知る機会がないためキャッチアップしたいという思いがありました。
参加を重ねていく中で、勉強会に参加する意義は「知的刺激を受けること」と「セレンディピティ(偶然の幸運)に出会うこと」だと感じるようになりました。普段、職場の同僚など自分の周りにいる似た文化の人とばかり話していると心地いいのですが、どうしても知識・考え方に偏りが出てしまいますし、予期せぬ情報・意見に触れることが少ないです。
勉強会に参加することで自身にとって目新しい情報に触れられ、刺激を受けられます。それによりモチベーションを向上させることができ、新しい発想を思いついたりすることがありました。
実際私が勉強会に参加してきた中で、発表された内容自体がそのまま参考になった(自分がドンピシャで知りたい情報だった)ケースはあまりなく、むしろその内容を元に自分の頭でそのテーマについて考える・調べる機会が得られたことのほうが有益なことが多かったです。そのため勉強会に参加する主目的は発表内容そのものではなく、知的刺激・セレンディピティのほうにあると考えるようになりました。
余談ですが、自身が新しく立ち上げた勉強会では、参加した人がそういった体験を得られるようにしたいなと思っています。サーバサイドKotlinをテーマにし、オンラインの場でのLT+懇親会で構成された勉強会になっています。LTは極力発表のレベルが高い人が登壇するようにし、知的刺激が得られるようにしています。また懇親会をセットにすることで全く違う組織・文化の人と話せる機会を設計しています。
次回は4/15(金)なので、ぜひご興味ある方お越しください。(最後に宣伝でした)
server-side-kotlin-meetup.connpass.com